現役保育士が考えるアレンジ集団遊び10選【室内編】

こんにちは!えぷろん先生です。

最近コロナ禍で園外保育が中止されたり、地域交流や行事が制限されたりと園内で遊ぶことが増えたと思います。

園内で過ごすことが増えたことで、日々の保育で新しい遊びや遊びの工夫をする機会が多くなりましたよね。

しかし、園内で過ごしていく中で、このようなことはありませんか?

  • 雨が降ったら戸外遊びに行けない。
  • 広い部屋は他のクラスも使うので使えない日がある。
  • そもそも園庭がない
  • 集団遊びのネタが尽きていて同じものばかりになっている。

部屋でしか過ごせないとき、自由遊びだけでなく、みんなで遊べる集団遊びは何かないかな?と考える時間は割と多いのではないでしょうか。

日々保育をしていると、遊びに飽きていたり遊びのネタが尽きたりと毎日新しい遊びを考えるのも大変ですよね。

 
えぷろん先生
毎日子どもたちと何をしようかな?

私も毎日考えながら、少しでも楽しんでもらえるように工夫をしていますが、それでもネタは尽きてしまいます。

皆さんにひとつでも保育のネタとして役立ててもらいたいと思い、今回は、私が今までに行った室内でできる集団遊び10選を紹介します。

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集団遊びとは

個人で自由に好きな遊びを楽しむのではなく、同じ遊びを複数人で行うことで一緒に遊ぶ楽しさを知ることができます。

また、ルールを理解することで約束事を守る大切さを知ったり、友だちのことを意識することで、普段関わりが少ない友だちと関わる機会を作れたりします。

集団遊びを通して、たくさんの刺激を受け、成長に繋げていくために2歳児クラスから積極的に取り入れるといいですよ。

集団遊びおすすめ5選【個人戦】

集団遊びの中でも個人戦で行うもの、チーム戦で行うものがあります。

まずは、個人戦5選を紹介します。

  1. バラバラ椅子取りゲーム
  2. 新聞じゃんけん
  3. 相撲
  4. 宝探し
  5. おしりかけっこ

①バラバラ椅子取りゲーム

みなさんお馴染みの椅子取りゲームですが、工夫ひとつでいつもより楽しむことができます。

メジャーな椅子取りゲームは、椅子を円状に並べて同じ方向に子どもたちが進んでいきますよね。

しかし、バラバラ椅子取りゲームは一味違います。

遊び方

  1. クラスの人数分の椅子をバラバラに置く。
  2. 子どもたちは好きなところで待つ。
  3. 曲が始まったら好きなところを自由に歩く。
  4. 曲が止まったら空いている椅子に座る。
  5. 椅子を減らしていく。
  6. 最後まで残った子の勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、椅子を全員分用意し、練習を行うことです。

最初から椅子を減らすのではなく、何回かやり方に慣れてもらいます。

固まっていたり同じ椅子の周りをぐるぐると回ったりしないように声を掛けましょう。

曲に合わせて歩くこと、ノリノリで楽しめるように盛り上げましょう。

友だちを押したり、押しのけないように声を掛ける

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、曲選びです。

アップテンポなものや、掛け声が入っているもの。また、振付が入っているものを選曲することで、盛り上がること間違いなしです。

負けてしまった子も、歌ったり楽器を鳴らしたりして最後まで一緒に遊びを楽しむことができます。

②新聞じゃんけん

新聞じゃんけんでは、じゃんけんの強さとバランス力が勝敗のポイントになってくる運とバランスゲームです。

遊び方

  1. 一人ずつ新聞を床に広げて、その上に立つ。
  2. 保育士が前に立ち、じゃんけんをする。
  3. じゃんけんに負けたら新聞を半分に折る。
  4. 新聞から足が出たら負けです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、じゃんけんで後出しやズルをしていないか全体を見ることです。

ルールは簡単で準備するものも新聞紙だけなのでどこでも遊ぶことができます。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、ルールを追加したり工夫したりすることで何度も楽しめます。

例)あいこ→1回折る。負け→2回折る。

参観日などで親子でも楽しめますよ。

新聞紙が小さくなるにつれて、子どもとくっついたり抱っこやおんぶをしたりと触れ合いの機会としてもぴったりです。

③相撲

部屋の中でも体を動かして遊べるので体を動かしたい時はおすすめです。

準備物はマットだけなので、マットが置けるスペースさえあればできますよ。

遊び方

  1. 2人組になり裸足でマットの上に上がる。
  2. 「はっけよい、のこった」の合図で押し合います。
  3. マットから落ちたら負けです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、2人組を誰とするかです。

勝ち残り戦やチーム対抗戦、トーナメント戦などいろんな組み合わせを楽しむことができます。

また、尻相撲や足裏相撲、マットがないときは手押し相撲でも楽しめますね。

爪が伸びていないか確認しましょう。怪我の原因にもなるので注意が必要です。
また、転んでも危なくないように机や椅子などは、端に置いたりして部屋を広くしておきましょう。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、お相撲さんになりきって四股を踏んだり、「東〇〇やま~西□□ふじ~」など、保育士や負けてしまった子が交代で行司さんになることで楽しさが倍増しますよ。

④宝探し

宝探しは、運動が苦手な子、遊びに消極的な子もみんなで遊べるのでおすすめです。

遊び方

  1. クラスの人数分、隠すもの(今回はカラーボール)を用意して事前に隠しておきます。
  2. 「よーい、スタート」で一斉に探します。
  3. 見つけるのは1つです。
  4. 見つけたら一か所に集まり座ります。
  5. 1つだけ隠してあるものの中に目印をつけておきます。
  6. その目印がついてあるものを見つけた子の勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、友だち同士で教え合わないように声を出さずに探すお約束をしたり、目印がついているものを事前に教えずに全員が揃ってから発表したりすることで楽しむことができます。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、隠すものを何にするのか子どもたちと考えたり、子どもたちが隠したものを保育士が探したりするのも楽しめますね。

また、チーム戦にすることで隠すチームと探すチームを前半後半で対決することで見つけられるかもしれないスリルを感じることができ、ドキドキ・ワクワクがたまりません。

⑤おしりかけっこ

部屋でもかけっこをして遊ぶことができます。

おしりかけっこなら怪我なく競争をすることができますよね。

遊び方

  1. 横一列になり、お山座りをします。
  2. 部屋の端から端まで手や足を使わずに腕を振ってお尻を動かして進みます。
  3. 早くゴールした子の勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、保育士がしっかりとお手本を見せることです。

勝ちたくてズルをしてしまう子もいるので、やり方を丁寧に説明しましょう。

体の使い方を伝えることも大事ですね。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、ゴールまでの距離を変えたり対決する人数を変えたり、後ろ向きにするなど工夫してみましょう。

体の使い方を理解することができ、腹筋や腕の筋肉のトレーニングにもなりますね。

集団遊びおすすめ5選【チーム戦】

次は、チーム戦5選を紹介します。

 
えぷろん先生
実習生の設定保育にもおすすめですよ。
  1. ボール渡し対決
  2. 新聞合戦
  3. 絵カードめくり
  4. バランス対決
  5. 目指せ!日本一のタワー

①ボール渡し対決

ボールの渡し方やもらい方、相手のことを考えながらも早く渡す連携プレーのゲームです。

焦るとボールが上手く渡せず転がっていってしまいますよ~。

遊び方

  1. 2~4チームくらいに分かれて一列になります。
  2. 後ろを見ずに頭の上からボールを渡す。
  3. 手を伸ばしてボールをもらう。
  4. 一番後ろまでいったら前の子に足の間からボールを渡す。
  5. 一番早く先頭が保育士にボールを渡したチームの勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、後ろを見ずに渡すので、受け取りやすいように手を伸ばしましょう。

よそ見をせずにボールがくるのを見逃さないことです。

初めは、保育士が声を掛けながら行ってみましょう。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、大きいクラスは並ぶ順番を自分たちで相談しながら行うこと(先頭は誰なのか、最後尾は誰なのか)で勝敗が変わってきます。

部屋の広さに合わせてチームの数を変えてみましょう。

②新聞合戦

用意するのは新聞で作ったボール(30個程度)です。

子どもたちと一緒に作れるので一緒に作ってみてください。

遊び方

  1. 部屋を広くとり、真ん中に線を引きます。
  2. 新聞紙で作ったボール(30個程度)を散りばめます。
  3. 「よーい、どん」の合図で新聞紙を転がして相手のコートに入れます。
  4. 「ストップ」で端っこに座り、新聞紙のボールが少ないチームが勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、一生懸命相手のコートにボールを入れ、いかに自分のコートにボールを入れないかが勝敗を分けます。

入れられないように守るのも良し、ひたすら相手チームにボールを転がすのも良しです。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、部屋が広いと新聞紙を転がさず、投げても楽しいですよ。

当たっても痛くないので、ドッジボールを始める前の導入としてもおすすめです。

保育士も入ることで、一緒に遊びを楽しむことができます。

また、ボールを一緒に数えることで数を覚える練習にもなりますね。

③絵カードめくり

2チームでひたすらカードをめくり合うゲームです。

表裏が違う絵カードを30枚くらい作っておきましょう。

遊び方

  1. 2チームに分かれて、表裏を決めます。
  2. 「よーい、どん」の合図でAチームは、カードを表にします。
    Bチームは、裏にします。
  3. 「ストップ」で手を止め、端っこに座ります。
  4. 保育士がカードを数えます。
  5. 絵カードが上になっている枚数が多いチームが勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、できるだけたくさんのカードをめくることです。

間違って相手チームのカードをめくらないようにすることです。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、色や動物、食べ物など絵カードを何にするかによって難易度が変わったり、楽しみ方も変わったりしますね。

2チームだけでなく、4チームで4種類のカードにするとさらに難易度が上がりますよ。

④バランス対決

準備物は何も要りません。

体があればできるゲームです。

バランス感覚が養われますよ。

遊び方

  1. 2チームに分かれます。
  2. 「よーい、スタート」で片足を上げてバランスをとります。
  3. 両足がついてしまったらその場で座ります。
  4. 「ストップ」で止まります。
  5. 立っている子が多いチームの勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、年齢に応じて時間を変えることです。

小さいクラスは2分程度。

大きいクラスは5分程度がいいでしょう。

保育士も一緒にチャレンジしてみましょう。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、時間を区切らず勝ち残り戦でしたり、1対1のトーナメントでも楽しいです。

⑤目指せ!日本一のタワー

このゲームは、チームで協力して高いタワーを作ることです。

高く積むだけでなく、倒れないように慎重にしないといけません。

遊び方

  1. ソフトブロックを準備し、部屋に散りばめます。
  2. 「よーい、どん」の合図でソフトブロックを積んでいきます。
  3. 制限時間は2分です。
  4. 「ストップ」で止まり、高く積んだチームの勝ちです。

進め方のポイント

進め方のポイントは、最初に保育士がお手本を見せて、積み方のポイントや積む係・支える係などの役割分担があることを知らせます。

チームプレイですが、単独でどんどん積み上げていく子もいるので、協力することの大切さを伝えていきましょう。

楽しみ方のポイント

楽しみ方のポイントは、今回はソフトブロックを例に挙げましたが、積み木や新聞紙、段ボールなどいろいろな素材でチャレンジするとより楽しめますよ。

まとめ:現役保育士が考えるアレンジ集団遊び10選【室内編】

今回は、コロナ禍で園外に行けない場合、園庭が小さい保育園の場合でも室内でみんなで楽しく遊べる集団遊びを紹介しました。

メジャーなものは、アレンジしてより楽しめるようにしてみました。

他にも今回紹介した遊びも工夫ひとつで、いろんな遊びに広げていくことができます。

簡単なルールばかりのゲームなので、ぜひ日々の保育に取り入れてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

現役保育教諭6年目。4年目で副主幹を経て、現在クラスリーダー。好きな歌やダンスを活かし、身体表現を学ぶ。保育の楽しさ・面白さを発信していきます。

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