こんにちは!えぷろん先生です。
初めて保育園・幼稚園に通い始める子、また新年度になり新しいクラスになることや、環境の変化がある4月。
子どもに1日でも早く園生活に慣れてほしいものですよね。
大人も子どもも新しい環境って、ドキドキワクワク楽しみな気持ちがある反面、不安も同じくらいありますよね。
新しい場所で新しい人と出会うことでたくさんの刺激を受け、育っていく子どもたちを見てきたからこそ、わかったことがあります。
それは、「そっとその場から離れてみること」です。
なぜ、泣いている子どもから離れることがいいのか解説していきます。
- 慣らし保育とは?
- 保育園に早く慣れるコツ
- 行きたくないという子の対応
慣らし保育とは
そもそも慣らし保育って何?と疑問に思う方っもいるかと思いますが、新しい環境でいきなり1日生活するのは子どもにとってストレスになります。
ママやパパと何時間も離れたことがないと余計に不安になりますよね。
少しずつ慣れていくために慣らし保育というものがあります。
園によって期間や時間は多少ズレがあると思います。
乳児の場合 | 1~3日目 | 9時~10時 |
4~6日目 | 9時~11時半 | |
7~9日目 | 9時~13時(給食あり) | |
10~12日目 | 9時~15時半(午睡・昼おやつあり) | |
13~15日目 | 9時~17時 | |
16日目以降 | 通常保育 | |
幼児の場合 | 1~3日目 | 9時~10時半 |
4~6日目 | 9時~12時 | |
7~9日目 | 9時~13時半(給食あり) | |
10~12日目 | 9時~16時(午睡・昼おやつあり) | |
13日目以降 | 通常保育 |
このように約2週間を使って、時間を少しずつ伸ばしていきます。
園に早く慣れるコツとは
子どもたちも一人ひとり違うので、初日から慣れる子もいますが、ほとんどの子がママやパパから離れたくなくて泣いてしまうと思います。
たくさんの子どもを見てきて、こんなケースがありました。
・初日はずっと泣いていたが、日を追うごとに泣かずに遊べるようになってきた。
・泣かずに行くことができていたが、急に「行きたくない」と泣くようになった。
・園には慣れたようだが、友だちと全然遊んでいない。
・友だちとは遊ぶようになったが、保育教諭とは心を開いてくれない。
うちの子だけ?と心配される保護者の方もいると思いますが、子どもも一人ひとり違うのだから違って当たり前なのです。
感じ方、アピールの仕方が違うだけなのです。
では、どうやったら早く園に慣れるのでしょうか?
早く慣れるコツを紹介します。
- 受け入れは保育教諭に任せてその場をさっと離れる
- 切り替えができるようなルーティーンを作る
- できない約束をしない
- ネガティブな声かけをしない
①受け入れは保育教諭に任せてその場をさっと離れる
子どもたちはママやパパと離れたくなくて、泣いたり抱っこをせがんできたりすると思いますが、そうすることによって子どもは時間稼ぎをしています。
「もっといたい」という気持ちが高まり、より一層離れられなくなります。
泣いている子を見ながら帰るのは心苦しいとは思いますが、離れるのが早いほど子どもたちも切り替えられるのが早いのです。
離れた後、保育教諭に抱っこしてもらうことで切り替えられる子、玩具を見つけて遊びに入る子と自分自身で気持ちの整理をしようとするのです。
これもまた1つの成長です。
②切り替えができるようなルーティーンを作る
- タッチをする
- ハグをする
- 抱っこをする
など、いってきますのルーティーンを子どもたちと作ることで切り替えのきっかけになります。
これをしたら保育園に行く!といったように見通しが立つようにもなりますよ。
また、先ほど言ったように何回もするのではなく、回数を決めてそれ以上しないようにしてください。
①番と同じくルーティーンが終わればさっと離れましょう。
③できない約束はしない
絶対に迎えに来ることは約束できると思いますが、「16時までに来るからね」と言って100%約束を守れるとは言い切れませんよね?
来なかったとき子どもたちはかなりショックを受けます。
大きいクラスになればなるほど、敏感になり外の色や時間を気にするようになり、言っていた時間を過ぎることで「ママは嘘をついた」と悪い印象を持ち続けてしまいます。
やむを得ない事情もあると思いますが、その場合は明確な時間を示したり、できない約束をするのはやめた方がいいです。
④ネガティブな声かけをしない
これは保育士に特に気を付けてほしいことです。
・〇〇くんはいつもお迎え遅いね
・今日は仕事休みなのに来たんだね
・お迎え来るの忘れているのかな?
このような声かけをすることによって、子どもたちの不安を煽ってしまうことになってしまいます。
「私のお母さんはお迎え遅いんだ」「みんなは早いのに何で僕だけ?」
「私のこと好きじゃないのかな?」と思ってしまう子もいます。
・ママのお迎えが早いか、○○くんのお片付けが早いか勝負しようっか。
・ママにお手紙書いて待っていようか。
など待っている間も楽しめるようにできたらいいですね。
ママが到着した時の声かけとしては、
とママと先生が仲良く話をしている姿を見ることも子どもたちにとって安心するポイントですよ。
行きたがらない子の対応
行きたがらない子を無理やり連れて行かせるのは親にとって心苦しいですよね。
「行きたがらないので休ませます」と休ませてしまうケースもよくあるのですが、子どもも駄々をこねたら休めるんだと学習するようになります。
「行きたがらない」理由はそれぞれだと思いますが、慣らし保育のうちはできるだけ保育園に行くようにしましょう。
慣れていない場所に行きたくないのは、大人も子どもも同じです。
時間が空くと余計に「行きたくない」気持ちが大きくなってしまうので、できるだけ期間を空けないようにしましょう。
保育園側としては、保育園は怖くない場所、楽しいところと思ってもらえるように一人ひとりとゆったりと関わり、年齢を問わず抱きしめてあげてください。
横にいるだけでも安心できる子もいますし、気持ちの代弁をすることで分かってくれている、見てくれていると自分の存在価値を認められていると感じられるようになります。
また、子どもの前で怒るのはできるだけ控えましょう。
怒られているのを見ているだけでも萎縮してしまう子、恐怖心を持ってしまう子がいます。
頭ごなしに大きい声を出さず、近くで伝えたり、場所を変えて伝えたりするといいでしょう。
まとめ:子どもが1日でも早く園に慣れる方法
子どもたちが1日でも早く園に慣れるための方法を振り返ります。
- 慣らし保育をする(約2週間程度)
- その場からさっと離れる
- ルーティーンなどのきっかけを作る
- できない約束はしない
- ネガティブな声かけをしない
- できるだけ休ませない
これらをすることで「保育園楽しい」「明日も行きたい」と思えるきっかけになると思うので試してみてくださいね。
楽しいと思えるような曲をかけたり、子どもたちが興味を持ってくれる玩具を用意して工夫することも大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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