ダンスの指導方法【幼児向け】

こんにちは!えぷろん先生です。

今回は、ダンスの指導方法(幼児向け)についての記事を紹介します。

以下、ページ下部の「文部科学省:武道・ダンス必修化」からの引用です。

文部科学省では、平成20年3月28日に中学校学習指導要領の改訂を告示し、新学習指導要領では中学校保健体育において、武道・ダンスを含めたすべての領域を必修とすることとしました。

出典:文部科学省:武道・ダンス必修化

小学校の指導要領にも「表現運動」として組み込まれたり、近年習い事でも人気があったりと、ダンスが身近なものとなりましたね。

また、保育園・幼稚園でも運動会や発表会などでダンスをする機会がありますよね。

こんな人に読んでもらいたい
  • ダンスをすることのメリットは?
  • どんなダンスをすればいいの?
  • 振付の付け方や教え方が分からない

あなたはダンスをするとき、恥ずかしがっていませんか?

振付の付け方や教え方に困っていませんか?

この記事を読んで、ダンスをする楽しさや面白さを知り、子どもたちに伝えられる先生になってみませんか?

伝えるだけではなく、自分自身ダンスをすることが好きになるかもしれませんよ

 
えぷろん先生
私はもともと体を動かすのは好きなほうでしたが、大学時代に身体表現を学んだことによって、ダンスの魅力に気づきました。
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ダンスのねらい

ダンス

ダンスをすることによって、体を動かすことはもちろんのこと、いろんなことを身につけることができるのです。

  1. しっかり準備体操をして、体を伸ばす。
    →身体的発達(柔軟性、運動能力)を促進する。
  2. 準備体操を通して体の使い方を知る。
    →身体的発達(柔軟性、運動能力)を促進する。
  3. 曲をよく聞く。リズムに乗る。
    →集中力を高めたり、リズム感を養ったりする。
  4. 曲に合わせて保育教諭の振付を真似する。
    →集中力や観察力を身につける。
  5. 友だちや保育教諭と手を合わせたり、繋いだりして触れ合うことを楽しむ。
    →コミュニケーション能力の向上。
  6. 円になったり一列になったりして、みんなで合わせることを楽しむ。
    →協調性を養う。
  7. イメージしたことや考えたことを自己表現する楽しさを感じる。
    →表現力が身につく。

上記のようなねらいを設定することで、ダンスがもたらす影響が明確に見えてきますよね。

ダンスをすることは、体の発達だけでなく、心身の発達にも影響してくるのです

保育園・幼稚園でも行事だけでなく、日々の保育にも積極的に取り入れていきましょう。

ダンスの内容

では、実際にダンスの内容はどのようなものがいいのか具体的に紹介します。

  1. 曲に合わせて歩いたり走ったり、ジャンプして合わせることを意識できるようにする。
  2. 近くの友だちとハイタッチをしたり、二人組になって手を繋いだりして触れ合える機会を作る。
  3. 歩く・走る・飛ぶ・曲げる・叩く・揺れるなどの動きを取り入れて、全身を使っていろいろな動きや使い方を知る。
  4. お互いのダンスを見せ合うことで表現する楽しさを共有したり、見られていることで自信が持てるようになったりする。
  5. 曲に合わせて好きな動きやイメージしたものを表現する楽しさを感じる。

具体的な内容に保育士の援助を取り入れることで、よりダンスの楽しさ・面白さが伝わってきます。

ダンスは個人でするものだけでなく、友だちを意識するいい機会でもあります。

積極的に友だち同士の触れ合いや、見せ合う機会を取り入れるといいですよ。

ダンスの振付の仕方

ダンスの指導

あなたは振付を作るとき、どのように作っていますか?

また、もともとある振付を覚えるときは、どうしていますか?

私は、先ほど体を動かすことが好きでダンスも得意だと言いましたが、実はもともとある振付は簡単に真似して踊ることができますが、自分で考えて振りを付けることはあまり得意ではありませんでした。

ですから、振付を考えることが苦手な人の気持ちはとても分かります。

このような経験から振付を簡単に作れる方法を考えたのです。

・YouTubeなどでダンス動画を探す。
・ラジオ体操の動きを違う曲でアレンジしてみる。
・覚えやすいように文字や絵でメモをしておく。
・テーマを決めておく。
→例えば、忍者・動物・祭りなどのテーマがあるとそのテーマに沿った振りが思いつきやすいですよ。
・やりたい曲で振付が付いていないものは、以下を試してみてください。
  1. 振付は基本的に8カウントでできるものにする。
    (1、2、3、4、5、6、7、8)
  2. 歩く・飛ぶ・回る・座って立つ・曲げる・叩く・揺れるなどの動きを組み合わせる。
  3. 歌詞にちなんだ振付をする。
    →例えば、「大きな」という歌詞がでてきたら、両手を上でクロスさせる動きを取り入れる。
    「小さな」の場合は、胸の前で手をクロスさせて強弱をつけてみる。
  4. 簡単な振付を繰り返す。
  5. 友だちと手を合わせたり、手を繋いで回ったりと一緒にできる動きを入れる。
  6. 言葉で説明しやすい動きを取り入れる。
    →例えば、(手をぐるぐる)(お尻をフリフリ)(4回ジャンプ)など。

上記のポイントを覚えておくだけで振付を作るときに役立てられます。

覚えることが苦手な人は、振付を文字や絵でメモしておくか、動画を撮っておいて見返すことができるようにしておくといいでしょう。

幼児向けの曲の選び方は、ゆったりとした曲ではなく、アップテンポな曲が好ましいでしょう。

  • あいうえおんがく
  • イロトリドリ
  • 夢をかなえてドラえもん
  • ハグしちゃお
  • ココ☆ナツ
  • キミに100パーセント
  • これがにほんのおまつりさ など

指導方法

 
えぷろん先生
私が実際にしている指導方法を紹介します。

私は、第一に笑顔で子どもたちに負けないくらい全力で踊ることを意識しています。

なぜなら、子どもたちの前でダンスをするときに「やってみたい」「楽しそう」と興味を持ってもらいたいからです。

恥ずかしそうにしたり、手や足を伸ばさずにしているとやる気がなさそうに見えたりするので、しっかり手足を伸ばすことを意識しましょう。

  1. 最初は曲に合わせて保育士が前でやってみる。
  2. 曲に合わせずに保育士が説明しながらサビから練習する。
  3. ダンスの振付はわかりやすい言葉で説明する。(例:手をキラキラさせるよ)
  4. 保育士がゆっくりと歌いながら振付を合わせてみる。
  5. サビのみ曲に合わせる。
  6. サビができたら1番も同じように口頭で説明する。
  7. 1番と2番はできるだけ同じ振付で繰り返しのものにする。
  8. 最後に振り返りで練習したところまで曲に合わせてやってみる。

広いリズム室などでしっかりと体が動かせる場所でしましょう。

時間は、30分~40分くらいが目安です。

その間に1度休憩をし、水分補給やトイレの時間を作りましょう。

クールダウンした後は、すぐに次の振付に行く前に少しおさらいをした方が子どもたちも覚えやすいですよ。

回数を重ねていくうちに覚えてくるとチームに分けて行ってみてください。

見せ合うことで自信にも繋がりますよ。

まとめ:ダンスの指導方法【幼児向け】

今回は、ねらいや内容をもとに振付の仕方や指導方法のポイントを紹介しました。

  • ダンスをする目的やねらいを持って行う
  • 具体的な内容やテーマを決める
  • 振付に苦戦したらYouTubeで検索したり、動きを組み合わせたり繰り返してみる
  • 忘れないように文字や絵でメモ、または動画を撮っておく
  • わかりやすい言葉で動きを伝える
  • 見せ合う機会を作る

これらを踏まえた上で一番大切なことは、保育士自身が楽しんでダンスをすることです。

楽しまないと子どもたちにダンスの楽しさを伝えることはできませんよね。

下手でも間違っていてもいいのです。

「楽しむ」ことに意味はあるのです。

ダンスだけでなく、常に楽しんで取り組むことで子どもたちに刺激を与えられる存在になりたいものですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

現役保育教諭6年目。4年目で副主幹を経て、現在クラスリーダー。好きな歌やダンスを活かし、身体表現を学ぶ。保育の楽しさ・面白さを発信していきます。

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